top of page

裏話2 筆文字アート制作「一」ichi 直前で玉砕

hudemojifirststep


筆文字アートをインテリアとしてディスプレイ

~裏話1からの続き~


実力もなければ自分の思いを形にできないまま20代は展覧会への出品活動に没頭した。

その時に培われた作品を創るという精神活動は無駄ではなく、いまでも集中力を高める方法や切り替えがスムーズにいく方だと思っている。


なにせ書道は失敗の連続だからだ。


思ったように書けない失敗、思うようにかけたつもりで師匠にみせても

いとも簡単にボツ作品としてゴミとなる・・・。

しかしいちいち落ち込んでいては心が持たない。

そこで切り替えて新たに作品を書くしか解決策はないのだ。

そこで何とか仕上げた1号品と展覧会会場でご対面する。

「思ってたんと違う・・・。」

自分でこれは素晴らしい作品だ!と感動したことは正直ない。


そんな中、子供の書道展の審査の手伝いをする機会があり、子供たちの生き生きした作品に敗北感さえあった。

「なんなんだ?このエネルギーに満ち溢れた線は!」

狙ったようで狙っていない天才の領域。

そんな話を友人にしても「変わった視点だね」なんて言われる始末。

それからというものの展覧会へ行くと線ばかり見ていた。


それが筆文字アート制作の原点だったと思う。


時は経ち、私も30代後半になり自分自身も結婚出産を経て筆を持たない時期が続いた。

しかし、筆文字アートへの思いは諦めることなく実現の方法を探っていた。

と同時に出てこないアイデアを絞り出しても納得いくものは降りてこないだろう…。

と呑気に構えていた。


しかし、あまりにも先延ばしにしていてもいけないと、自分で2020年の東京オリンピックの時期に合わせてインバウンド向けに筆文字を使ったワークショップをしよう!と心に決め企画に踏み切った。

ココでしかできない私がワクワクするワークショップ。(私がかい)

初めて筆を持つ外国人がまず筆に慣れてもらうように「縦線、横線…」

「横線??」

横線を書けばいいんだ。しかも老若男女問わず国籍も問わずすぐ挑戦できる!

そこからは夢中に準備を進めた。

40歳を過ぎてからの飛び込み営業。

外国人が滞在する宿泊施設をいくつか尋ねて企画書を持ち込んだ。

幸い1件、うちでやってもいいよと言ってくださるご縁を頂いた。


場所、道具、ポスターなど準備がそろった!第1回の日程も決定!

2020年2月のことでした。

そう。コロナというウイルスが世間で騒がれ始めた頃でした。


筆文字アート制作「一」ichiの開始直前でイベント中止となったのでした。


裏話3へ続く



閲覧数:6回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page